自分の時間をとり、自分を予約することの大切さ。島田由香さん・井上一鷹さんに伺いました。

1月24日は島田由香(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス 取締役人事総務本部長)さんと井上一鷹(JINS MEME(ジンズ・ミーム)グループ マネジャー)さんのお話を聴きました。
まず最初に島田由香さんがお話しされました。


年明け最初の会ということで、この場にいる人の約束事も確認されました。

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4つの「き」を体現
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ここでは4つの「き」についての話にフォーカスします。

目次

4つの「き」とは

元気
刺激
気づき
本気

上の2つまでは割と簡単に到達できる。
2つ目の「刺激」から3番目の「気づき」の間には、大きな川が流れている。受けた刺激をもとに、自分とつながる。深める。自分なりに納得して理解し、腹落ちするところまでいく。そうやって初めて気づきを得られる。
ただセミナーに通い続けたり、資格をたくさんとっているだけでは気づきの段階にいくことはできない。
4番目の本気は人からもらえない。自分で起こすことが必要。

今回のゲストはメガネメーカーのジンズが開発したJINS MEME(ジンズ・ミーム)グループ マネジャーでThink Labプロジェクトに取り組む井上一鷹さん。ジンズ・ミームというセンサーが搭載された眼鏡に集まったデータをとり、分析していらっしゃるそうです。

Think Labは「飯田橋の高野山」をイメージして昨年12月1日に開設した、世界で一番集中できるスペース。写真でみているだけも、雰囲気が伝わってきてやる気がでてきますね。
http://okan-media.jp/2017/12/06/workstyle-jins-thinklab/

井上さんは最近集中力に関する著書
「集中力 パフォーマンスを300倍にする働き方」
https://www.amazon.co.jp/dp/4820719807/luckyhappy25-22

を出されたこともあり、集中力に関する数字のクイズが出題されました。

集中力に関する数字あれこれ

出題された問題はこういった内容に関するものでした。
人間が1日に集中できる時間は、4時間。
1つのことに集中できる時間は、8秒。
仕事中に「ちょっといいですか」と割り込まれるのは、11分に1回。
深い集中に入るのに23分かかる。
日本人の97.6%は朝型の遺伝子をもっている。
起きた30分後が一番集中できる。
集中できるのが1日4時間ということは、人生で集中できるのは50000時間。→なので、集中することを選び、つまらないことはやらない。

集中できることがあると幸せを感じる

幸福度と集中ということでいうと、幸福を感じるのは
快楽があること
意義があること
そのいずれもなくても、何か一つのことに没頭できると人は幸せ。
こうしておくと自分が調子が良いということを知っていると強い。

自分の時間をとることを決め、自分を予約する

自分の時間を予約するという観点で、最初の島田由香さんの話と井上一鷹さんの話が重なった部分があったので、その部分をまとめて書きます。

まず島田由香さんのお話から。よく「忙しい」と言っている人がいるけれども、そういう人はたいてい時間をとっていない。
あらかじめ自分を予約して、これをやると決めておく。瞑想とかマインドフルネスということにもつながるが、自分とつながる時間(私自身のイメージでは、自分を振り返る時間というよりは無になる・無に近づく時間というイメージに近い)を1日1分でもいいからとる。
時間をとるということは、自分で決めることが大切だということ。自分で決めることで、行動が変わり、自己効力感がかわり、習慣も変わる。
選択することで、変わってくる。

自分の時間を取らない人は信用されない

井上一鷹さんは、昨年12月1日にThink Labを立ち上げた後、疲れが出て1週間休む羽目になりました。それから1か月のスケジュールをみて、週に1回は(消化できていない代休などの)休みを取ることにしたとのこと。
自分の時間をおさえておかないと消耗するということを身をもって知ったそうです。
糸井重里さんも「自分の時間を取らない人を信用しない」とおっしゃっているそうです。
井上さんは聞いた言葉を自分の言葉に消化する時間をとるようにしている。Think Labを「飯田橋の高野山」というコンセプトにしたため、実際に高野山に行かれました。そこで、『如実知自心』(にょじつちじしん)という言葉に出会いました。ありのままの己の心を知るという意味です。
自分が何をしたいかを自分で決める。自分が何をしたいかを言葉にする。
このための時間を1週間に2時間とる。
自分が行動して変化したのに伴い、自分がしたいことを表す言葉も1週間後に変わっているはず。

まとめ

私自身、今回のお二人のお話で特に響いたのは、時間を取るという話と4つの「き」の話。起きてから30分後が一番集中するという話も、気になっています。
最近時間をとることは意識しはじめたものの、自分とつながる時間はいまだにとれていない私としては、自分とつながる時間を含めて、自分を予約するということが課題となりました。
年初ということで、2017年の振り返りと2018年をどういう年にしたいかについても考える時間がありました。昨年やり残したことで重要なことは今年は必ず実現するんだということも、改めて確認できました。
時間をしっかりとる。1日1分でもいいので自分とつながる。自分で決める。このことも2018年を最高の年にするにあたって気をつけるポイントにします。

島田由香さん・井上一鷹さん、ありがとうございました!!