夏の逗子海岸、散策しながら吟行し、俳句を作って句会に参加してきました!!
7月の連休最終日の7月17日(祝)の海の日、逗子海岸に行ってきました。
目的は海水浴ではなく、吟行と句会。
これだけをきくと、堅苦しそうなのですが、俳句をやり始めて17年ほどの友人が初心者でも何らかの俳句が詠めるだけの資料を作ってくれて、当日の吟行の際、句会の時も様々なアドバイスをくれるという、至れり尽くせりの環境のなかで、楽しく俳句に触れることができました。
逗子海岸に集合後、50分ほど海岸を散策して、俳句の材料になりそうな風景をみて、メモを取る。
この時も俳句の達人である友人が、季語の説明などを丁寧にしてくれました。
吟行時は曇りがちで日差しが弱まっていたものの、暑かったのですが、波打ち際にいくと、涼しい風が吹いていて、気持ちよかったです。この景色で1句詠みました。
子どもたちが作ったであろう砂のお城、なかなか素晴らしい作品でした。
その後、ちょっとしゃれたパーラーに移動。
移動途中にテトラポットのそばを通りましたが、ここでも海水浴の合間にねそべって背中を焼いている人たちがいました。
さきほど浜辺で見た風景で、印象に残ったもののについて、俳句を3つ作ります。
季語を1句に一つだけ選んで詠むのが意外と難しい。
気を付けないと、2つ季語が入ってしまうのです。
ほかの人の句でいいな、と思ったものに3つ投票したのち、それぞれの句を、投票の数が高い順に
見ていきました。
のあと書き直しと講評。
あまりうまく読めなかったこともあり、講評を参考に3つの句を書き直し、さらにもう1句作ってみました。
- 海くるる 麦酒片手に ひと休み…
- 逗子海岸 波打ち際や 風涼し
- 浜日傘 泳ぎ疲れて 休むなり
もう1句
4.日焼けして 休む子どもら 砂遊び
以下は師匠からのアドバイスです。
1句め、これはできていますね。「ひと休み」が口語的ではありますが、缶ビールっぽい気分出ています。私の好みで言えば、具体的な動作を出したい。
海暮るる麦酒片手に汀(みぎわ)まで
とか。
「砂に座す」とか。
2句め、これは実感の句。水際は風があって、涼しかったですよね。
「逗子海岸」で切れているので、中七下五には「や」で切らない方がいい。
逗子海岸波打ち際に風涼し
で良いと思います。
地名を出したことで、景が具体的に見えますね。推敲が成功しています。
ある程度名の知れた場所なら、地名もどんどん使っていいということですね。
3句め、わかりますが、「疲れ」と「休む」が原因・結果で重複感があります。
「休むなり」を、もうちょっとだけ踏み込んだ内容に変えたいですね。浜日傘泳ぎ疲れし*****
↑「脚伸ばす」とか、「君眠る」とか。
上五が名詞なので、動詞か形容詞の用言の下五にしたい。
「浜日傘 泳ぎ疲れし 君眠る」・・・言葉をいくつか変えると、俳句の格調も上がる感じがします。
4句め、これもよい材料をご覧になっているので、もう少し踏み込んで具体的に見えるように詠みたいですね。
砂遊びをしているわけなので、「休む」はいらないかな。砂遊びして子どもらの日に焼くるかな。
できればどんな砂遊びか、さらに具体的に描写したいところですが、無理かな。何してるのかよくわからないですものね、子供って…(^◇^;)
師匠のアドバイスはここまで。
私の句は、見たものをそのまま詠んでいるだけなので、師匠のように格調高い句を、いつか詠めるようになりたい。
同じ情景をこのように詠めるように、いつかなりたいです。
今の私は、まだ見たものをなんとなく五七五にあてはめているだけなので。
そういうと、師匠は「見たものをそのまま詠む、すごく良いことだと思います(^o^) 」
と優しいお返事をくださいました。
また私のこんな質問をしても、丁寧にお答えいただきました。
私:俳句をきちんと読み込んだことがないのがバレてしまいますが、俳句で使う口調や 文法は、古典と同じというイメージで大丈夫しょうか?
師匠:ハイ、口語体(現代文)の場合は現代国語の文法、 「疲れし」とか「〜や」など文語体の場合は、古典文法。 高校の教科書に載っていた文法の知識さえあればOKです(^_-)
私:ありがとうございます。 句が口語体か文語体かで、分けて考えるのですね。
師匠:そうですね。「〜や」「〜かな」といった切れ字を使う場合は、やはり文語体・旧かなづかいがしっくり合いますが、 俳人の中には口語体・新仮名遣いで通している人もいます。 自分がどちらのスタイルで行くのか、統一しておくことは必要ですね。
最近師匠が本を出されました。
「浮上」野崎 海芋(かいう)著
以下のいずれかで入手できるそうです。
出版社 ふらんす堂のオンラインショップ
http://furansudo.ocnk.net/phone/product/2367
Amazon
goo.gl/wZMCsQ
・新宿紀伊国屋書店 2階詩歌コーナー
また俳句をやるには、歳時記は必携とのことです。
季語を知らないと俳句は詠めないということですね。
11月の初めに、吟行と句会に参加する予定です。
それまでに季語を少し勉強したいと思っています。